道中記

久しぶりのサンフランシスコで本当に色々あった。初の別室送り・首切りジェスチャーを初体験・SFMoMa・Musee Mecanique…とかを記しておく。

米国入国で初の別室

確か入国時に顔認証でサクッと通れた記憶があって、普通に通れると思ったら別室送りになった。理由はもちろん分からない。ただ、別室に送られるのは、本当にオススメできない体験だった。

というのも…最悪は強制帰国、荷物没収、そして開放されるまでの時間の長さだ。
開放されるまでの時間は、自分の場合は1〜2時間程度だった。その後に予定を組むスケジュールだったら、外部に連絡も出来ないまま遅れてしまうことになる。
まさか別室行きにされる前提で予定を組むことは無いだろうからね。

■ 体験の流れ
・サンフランシスコ国際空港に到着して入国審査に向かう。
・入国審査で受け答えて、審査官もにこやかにOKっぽかったのに…
・別の人が来てパスポート没収、「お前はこっちな」と別室に案内される。パスポートを没収されると、地味に焦るですよ。
・別室はイミグレを出て少し歩いた先にある。
・おしゃべり禁止・ケータイ禁止。ケータイは出した人はそっこー怒られていた。
・他にもアジア圏・中近東系の人とか、自分より先に10数名、長椅子に座って待たされていた。どうやら、個別に審査されてOKな人から抜けていくような感じだった。
・自分の待ち時間は約1時間、何もやる事もなくひたすら待たされる。
・航空会社の人がきて「お前の荷物はBaggage Claimの所に置いといたからな」と伝えられる。どうやらこの便で別室送りになったのは自分だけのようだ。
・ひたすら待たされたあと、名前を呼ばれた。よーやく順番が来たみたいで、奥の尋問部屋みたいな所に案内される。
・部屋は四方が白で囲まれた部屋で、奥に銀色のテーブルが1個あるだけの無味無臭な雰囲気だった。いわゆる映画とかで「こーゆー部屋見るよね〜」みたいな雰囲気
・ここから、デカイ白人の入管 180cm 100kgくらいとトークタイム。
・尋問は10分くらい。もちろん、この時もケータイを出したりするのはNG。受け答えはこんなかんじ、

入管) ヲマエは何をしているやつだ。
ワイ) プログラマーしている。
入管) USにきた予定は?
ワイ) 市内に泊まってから、ナパの方に行って、また市内に戻ってくる。
入管) ナパに何しに行くんだ?
ワイ) イベントで展示してくる。名前はMaker Faire Bay Area
入管) じゃ、そのチケットみせろ。
ワイ) これな(紙でEventbriteのチケットを印刷しといて良かった)
入管) あぁ?ここナパじゃねーだろ(Vallejoという場所)
ワイ) けど、ナパの近くだろ。
入管) あぁ、そうだな。じゃ、泊まるホテルにはどこだよ?

こんな感じで延々に続いていく。相手の表情から反応らしきものは全然なかった。気を使って貰ったのか、めちゃくちゃヒアリングしやすく話してくれた。ただ、尋問は淡々と続いてゆく…

・終わったら、また元の待ち合い部屋に戻って待たされる。
・また名前を呼ばれて、OKだからあっち行け、とパスポートを戻してくれる。
・あっち行け、と言われたドアを開けると、細長い白い通路を少しの間、1人で歩いていく。細長い通路の幅は人ひとり通れるくらい狭い。
・この時、監視カメラでデータを間違いなく取られてるんだろーなー…と思いつつ一人歩いて行く。
・出ると手荷物ピックアップの裏っぽい所に出る。
・荷物がポツンと置かれていて、回収完了でほっと一安心。

■ 原因として考えられること
直接的な原因は分からない。ただ、敢えて…だと次のような原因が考えられる。

1. 荷物怪しすぎ
こればっかりはしょうがない。自分でも普通の感覚だと「こいつ、ぜってー怪しい」と思う。
荷物はイベントで使う、クラド二図生成ようのスピーカーx9、鉄板9枚、RPi4 x16、電源タップ大量、SDR大量、HUB、謎の3Dプリンタで作ったパーツ…etc

まぁ、怪しいかどうか?でいったら、普通に怪しい上に「おいこら、お前何しに来たんだよ?」と言いたくなる気持ちもワカル。

2. 過去にSSSS
過去にSSSS(二次的保安検査選出)でチェックをされている。この時も物を大量に持って行った時だった。靴下を脱いて身ぐるみ全部チェックされた。
というのもあって、またこのパターンかよ…的な感じもしなくは無いけど、SSSSとの違いは…

SSSS : 搭乗前に呼び出しされてチェック、時間的拘束も短い
別室 : 入国時にチェック、時間的拘束がめちゃくちゃ長い

という差はある。

原因は不明だけど、情報をちゃんと伝えれば問題なく開放されると思っていたから大きな不安はなかった。ただ、パスポートを没収されると、地味に焦る。

初の首切りジェスチャー

生きていれば色々と体験できるもので、まさかリアル・首切りジェスチャーをされるとは思ってもみなかった。ただ、助けられるパターンだけどね。

場所はVallejoのモーテルで。ちなみに周辺環境はこんな感じ。

モーテルの裏には広い駐車場がある。スーパーと酒屋さんとか、お店があってここで食事を調達することが出来た。なぜかクラッシュした車が置いてあったりして、なかなかの感じがする。

■ 体験の流れ
Maker Faire Bay Areaというイベントの最終日に体調を崩して、モーテルで休んでいたのだけど、ちょっと外に出たら謎の白人に話しかけられた。場所はモーテルの裏口のところで、こんな感じのところになる。

面倒くさいなーと思って少し聞いたら、どーやら謎のタバコを吸わせたいみたい。超怪しいから「今熱あるし、喉痛だし、近くに寄るな」って言っても寄ってくる。これは完全に怪しい…

そのとき、あれ?と視界に入ってきたのが、モーテル内の上り階段あたりのフェンス越しに居たアフリカ系の若い人だった。彼は首と手を横に振りながら関わるな!!と合図してくれていた。
そして、首切りジェスチャーしたあと、手を横に振りながら関わるなと声は出さないで合図していて、さすがに刺激的だった。

ワイ)「いま病気(本気で風邪です)だから近寄るな」
相手)「俺も病気だから」

はい、こいつ完全にやべー奴じゃん!!
って事で距離を取って逃げた。その後、モーテルのロビーで少し心を落ち着かせてから部屋に戻った。

声に出さなくても「お前、やられるから止めろ!!」みたいな合図を出してくれた彼に感謝。ヤバい人もいれば、こういうヘルプを出してくれる人も居るもんですね。

SFMoMa・Musee Mecanique

時間があったので少しSFMoMaとMusee Mecaniqueに寄ってきた。

■ SFMoMa
KUSAMA YAYOIの特別展がやっていたけど、全てソールドアウトで企画・常設展の方を見て回ってきた。

■ Musee Mecanique
始めてMusee Mecaniqueに寄ってきた。アンティーク・レトロゲームのオンパレードで25-50セントで動作させて遊んだり見ることが出来る。

色々な機構で動くものがあってめちゃくちゃ興味を引かれた。自動演奏ピアノを50セントで動かしてみたのがこちら。

https://www.hirotakaster.com/wp-content/uploads/2023/10/571530242ea6d99cbe602584896aef65.mp4

その他

どこかに行くとその現地で教会を巡るのが好きだったりする。しーんと人が全然いない中で、美しい壁画・ステンドグラス・アーチ状の構造物・壁画を見たりする。

どちらもとても美しかった。何年か前にグレース大聖堂に寄ったあと、クリントン元大統領にエンカウントするという事があって、もしかして今回も誰かあったりするかなー?と思ったら、市内で渡邊雄太さんが。

バスで移動するまえに、出待ちしているファンたちにサインしたり応えていてビックリした。

あと、猛烈な物価高・円安にはめちゃくちゃ引くものがあった。話では聞いていたけど、実際にカードを使ったときに円請求で来るメールを見て驚きというか、途中から気にするのを止めた。

街なかで食べたバーガー&ソーダで3,000円、バーで食べた食事で7,000円、イベント会場で食べたチャーハンのプレートが3,000円と日本の感覚の2-3倍はあった。
現状の日米金利格差からの円売りから、円安が進んで150円/$にもなっている。そして、ドル建てGDPで世界4位に転落したというニュースも出ていたりする。恐らく早年内にはYCC・マイナス解除を見通してたりもするだろうし(現状は実質10年ものが日本:0.8%、米国:4.8%、短期は0.07%とゼロ)、日銀の長年の悲願でもある金融正常化に向かって、この辺も是正されていくとは予想はしている。ただ、そう簡単に短期は上げられないし、バブル崩壊〜失われた30年のツケを払うには長い年月が必要になるんだと思われ。

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