社内でArduino&センサー類を無償配布した。これには少し動機があって、IoTという言葉が流行っているのもあるけど…
1. IoTはWebサービス側だけじゃなく、デバイスも関わってくる。
2. ガジェット・デバイス物の基礎を知ることは、ネット・サービス系でも重要な要素の一つ。
3. Things=モノは実際に触れて、作って理解することが大切になる。
こういう立て付けにて配布を行うことに。もちろん、結果や物が出来ても出来なくてもOKで、無償で配布した。
「IoT、IoTとかってネット・サービス側から言っても、実際にデバイスやモノを触ってみないと分からんべ」という所もある。ネット・サービス系のエンジニアでも面白いガジェットが出れば興味津々で、どんなアプリに?何に使おうか?といったモノに対する気持ちはあると思うし。
まぁ、机上でIoTやガジェット物・デバイスやらArduinoってあるよねー的に知っているより、自分でやってみる方が文字通り、百聞は一見に如かずってやつですね。
効果としては、IoTを支える基礎技術に触れることで、そこから何か新しいサービスやアプリ・ガジェットを考えたりも出来る可能性が生まれてくる。あとこういう学習を通じた会社/グループの基礎体力の向上という側面もあるし、IoTという言葉でなにを行うか?といった時、それぞれの人が各グループ会社での相談先の一人になるという事もあるかなと。
前置や建て付けは色々あるけど、化学反応的な何かが起きるかも知れないという期待は高くなったりもした。何はともあれ、まずは使いやすいArduinoを使ってという路線でやる事にした。ググれば大抵の方法は書いてあるし。流れ的にはこんな感じにて。
1. ワークショップに必要な部材を検討・予算確保・購入
2. 参加者を募集
3. 購入部材を参加者に渡す
4. ノウハウと共に使い方を説明(WP)
流れを追って書いていく。
1. ワークショップに必要な部材を検討・予算確保・購入
部材は大量に購入した。一覧は次の通り。わりと大量で型番まで書く元気が無いから、とりあえず名称/機能だけ記載しておく。
Arduino UNO(もちろん純正) USBケーブル - LED類 赤色LED 青色LED 黄色LED 緑色LED 赤外線LED 赤外線リモコン受光モジュール - センサ/WiFi フォトリフレクタ 温度センサ 照度、光センサ、Cdsセル 赤外線距離センサ(GP2Y0A21YK) 圧力センサ 音センサ、コンデンサマイク(4個入り) 6軸加速度センサ(3軸加速度・ジャイロ) MPU 6050 WiFi ESP8266 圧電スピーカ - モータ サーボモータ : SG90x2 サーボモータ用ブラケット DCモータ DCモータドライバ TP7291P - 接続類 ブレッドボード ジャンパーコード ジャンパーワイヤー ジャンパーワイヤー 小型クリップ付きコード トグルスイッチ 基板用トグルスイッチ3P タクトスイッチ、赤、黒、黄 - トランジスタ/IC トランジスタ(PNP)、2SA1015L-GR トランジスタ(NPN)、2SC1818Y オペアンプ、LM358N オペアンプ、LM386N - 抵抗類 半固定抵抗、10KΩ 抵抗 10KΩ 抵抗 1KΩ 抵抗 330Ω 抵抗 220Ω 抵抗 470Ω 抵抗 1MΩ 抵抗 100KΩ 抵抗 22KΩ 抵抗 220KΩ - コンデンサ コンデンサ、0.1μF コンデンサ、1μF コンデンサ、10μF
予算は社長に内容を直訴して、IoTということ・必要性・効果について説明して確保した。理解がある会社・社長で良かった。
そして、これらは全て備品扱いで、個別に参加者に渡して自由に使って貰う事にした。変に管理するより、自由に使って貰った方が良いからね。個別に全部パックして渡して「自由に使ってOKです!!」と。
2. 参加者を募集
これは会社のSNSで呼びかけです。参加したい人は、メールかメッセを貰えたらーということで。
グループ全部で数千人(6,000人くらい)の社員さんがいるけど、クリエイター・エンジニア・非エンジニアの区別なく募集した。この辺の条件は特に無しで。全員を引き受けようとはしたけど、先着40名ということで。ただ、めっちゃ応募が来たから、フルフルに使い切って全部で50-60パックほど配布した。予算・在庫確保を先にしたというのもあるけど、全員に配れなかったのは申し訳無かった。。。
3. 購入部材を参加者に渡す
備品はこんな感じで(これは一部分ですね)、一つづつパックに入れてラベリングした。
これはいきなり抵抗やら電子部品を渡しても、混ぜちゃったり、これは一体なに?と思うだろうなぁ…と思い、地味にラベルを作って内職のように貼り&包み分けしまくったですね。結構根気がいる単純作業で手伝って貰ったりして。
4. ノウハウと共に使い方を説明(WP)
これは次回はなにをやるか?というのをSNSで流して参加性で、業務時間後の19時以降に毎回行った。「これを作ってやってみよう!!」「レッツ!!」といった感じで。
ワークショップだと、他にも自分の手持ちのAgICを使って静電容量センサを作ってみたり(スマートフォンの静電容量式タッチパネルの原理の基礎)、基本的な原理についても説明して進めたりした。
たまに小ネタで、果物をタッチすると音が鳴るという組み合わせも.
ただ、作る人は自分で作っちゃうもんで、赤外線でエアコンをつけたりする物を自宅で作って動画をSNSにアップして見せていたり(赤外線リモコンっすね)、最近だとL3D Cubeに渡したArduinoをつけて動かしてみた人とかも。
他にも3Dプリンターやドローンも使えたり、わりと何でも作れる環境だったりする。突然、IoTワークショップをやりたいです!!と会社(GMO Internetという会社っすね)に言ってみたら、OK!!とサクサク進んで感謝です。