Brain Maze

Brain Maze 2013-2021

Event : SHUTTER magazine Art Lounge Vol.1, インターネット ヤミ市4, Maker Faire Tokyo 2021(online), 2014
Summary: 脳波から迷路を自動生成している。利用している物は、NeruoSky, Nero Sky Mobile2(2021~)、openFrameworks、Printer。

脳波センサの値から迷路を具現化することで、自他の違い・通常は自分ですら認識していない脳波をカオティックな迷路として認識する。人は技術によってデジタル・数値化されてきているものの、意識を初めとして現在も解決されていない問題は多くある。自分自身の脳波センサの値から生成された迷路として体験者に示すことで、自分の事ですら考えている事はよく分からないという事を突きつけている。
そして迷路を解くことにより「意識を読み取ることが出来る」という事を疑似体験する。入口・出口は迷路として成立させる物でもあり、ブラックボックス化された意識(=脳波)の経路を辿る対象として存在している。

脳波という時々刻々変化し、一定では無い値をリアルタイムで利用して、同一人物でも作成される迷路が同じ事になる事はない。しかし、迷路の一致が現れた場合は、その時の状態(=意識=脳波)の同一性が目の前に迷路という形で提示される。その瞬間に脳波から作られる迷路は、その時の個・瞬間と捉えるFinger Printになるため、個を投影した物として具現化される。生成された迷路は自動印刷され、誰かに自分の脳波を渡したり、実際の迷路として利用できる。

また脳波の値をデータベースに全て登録することで、体験者の脳波を利用した迷路を生成し、複数人の意識を同時に1枚の迷路として再現している。通常、他人と意識を”混ぜる”ことは難しい。多くの人の脳波を値として保存しておくことで、多くの人の意識を混在させた迷路を生成している。

Maker Faire Tokyoにて

迷路の生成条件は脳波センサーから取得されるHigh/Low アルファ波、意識の集中度を利用して、迷路生成アルゴリズムのベースとしている。データベースには他にもデルタ・シータ・ベータ・ガンマ波も保存している。集中度が高ければ迷路を生成する時の経路にゆらぎが少なくなって、低いとゆらぎが大きくなる(迷路が複雑になる)。

以下の迷路は各イベントで生成した迷路と脳波データを利用して、全員の一つの迷路にしたものになる。79人分と個人で作成した迷路で同じサイズで見ると、密度と複雑性が全く異なった状態が得られる。

ある個人のパターン
79人分の脳波データを利用して生成したパターン
Maker Faire Tokyoで125人分の脳波データを利用したパターン

イベントや展示にて収集した255人の脳波データを利用して生成。生成には40分ほど時間がかかるため、都合上早送りにしている。

https://www.hirotakaster.com/wp-content/uploads/2021/10/maze.mp4
収集した全ての脳波データを利用したパターン